MBAのSpringも終わり、完全に間の期間に入ってしまった。心が一旦完全に折れ、本を読んだり暇な時間を過ごしている。
ふとこのブログを読み返していた。2018年12月1日のポスト「直感が外れるということ」を見て、今起きている苦しみは全く同じものだなと思った。直感に惹かれてオールインして力を注ぎ込んだ。けれどもそれは失敗し、さらにそこから得るものも得られず、道が閉ざされた。そして不確実性の中でどう進んだらいいかわからない、という状況である。2018年の年末は、Stanfordに落ち、共感覚について色々考えていたがEnhanceでインターン出来なかったりと、自分なりには色々やっていたが何にも繋がっていかなかった時期だった。それが12月4日のうっしーとのSkypeに寄ってMBA受験、それを通して知り合ったVCの斎藤さんから繋がったJOMDDと地獄の底から這い上がってきた。僕はその時に、「絶対にまたこうはなりたくはない」と思った。なぜなら、直感が外れるのは苦しいし、何より先の見えない不確実性はあまりにも辛いからだ。それもあり、インターンの就活を早めに初め、どうしても早めに道を確定させようと思っていた。
けれども1年半を経て、また同じ苦しみに戻ってきてしまった。全くどうしてなのだろうと自分を責める一方、これは回避出来たのだろうか、という思いもありアンビバレントな感情に挟まれている。正直、就活においてこの1年もっと頑張れたかというと無理だ。今振り返っても全力は尽くしたと思う。この一点において悔いはない。自分のやりたいことを見極めたし、ネットワークもした。レジュメやカバーレターも整え、アカデミックも乗り切った。
多分自分の目標をもう少し現実的なところに持ってきて、Plan B, Cに視点を早めから落としておくべきだったのか?いや僕にはそれは出来ない。医学部、研修医の時のIt didn’t feel right感から抜け出すためには、自分のやりたいことを見極め、それが見つかったらそれを勝ち取る為に突っ込むしかないのだ。実際に、自分にフィットする企業、ポジションは見つかった。AdobeのPMも良かったし、Niantic、Akili、Verily、Apple、PlayStationなど、自分の心がこれだというものは幸運なことに少なからずあった。けれども、全部繋がらなかった。何が悪かったのだろう?前回のStanford GSBと違って、最初の直感がダメでも次、それがダメでも次という事を繰り返した。もちろん直感を導くまでに多く神経を研ぎ澄ませ、考える必要があったので、それが外れるのは心臓が擦り下ろされるような苦しみを味わった。
そもそもの自分の能力が足りない?確かに僕は純ジャパだし英語もネイティブ並みには話せない。社会人経験もパーフェクトではない。経験があまりにも異質すぎるというのはあるかもしれない。異質な経験はそれが繋がった物語として話せれば良いが、僕の英語力はそういう微妙なニュアンスを織り混ぜて話せるほどのものではなかった。Behavioral questionとかcaseはそれで伝えられていなかった可能性はある。そうあると、そもそも会社を見つけようがベイエリアで働くこと、社会で働くことが無理であった可能性は有る。あまり信じたくないが、それは凄い皮肉なことで有る。そもそもどんなに努力しても無理であったのだ。
わからない、何が悪かったのか、それとも単なる運が悪かったのか。ただ今の僕にできる事は、1年半前のように新しく物事が開ける事を、目を開いて待つと言う事だけかもしれない。