僕は現実的な生活が苦手な代わりに、長期的な未来を読むことに長けていると自負している。Teslaも2013年から目を付けていたし、Bitcoinもバブルになる数年前から予期していた。

未来というのは多くの要素が合わさって構成される。それを統合するのがビジョンであり、そこに注目し、合わさってくる要素(その会社が注目している要素)を見ていれば、だいたいこの会社/技術が伸びるかどうかは分かる。

最近はそういったピンとくる会社がなかったのだが、Nianticは間違いなくその一つになるだろう。今日はなぜNianticなのかを、まとめてみようと思う。

まず、強いリーダーシップがある。John Hankeはあまり知られていないが、Keyhole、Google Earth、Google Mapに普及に多大なる貢献をした人物で、極めて強いビジョナリーである。そうした人間がCEOとしているのは、急変化する今の時代において必須である。

そして、来たる2025年の世界に置いて、AR技術は必須であろう。ただどう普及させるかである。VRも技術としてはすごいが結局、ゲーム、軍事、アダルト以上のニーズを探せていないのが問題である。僕は、技術の普及としてソーシャルは欠かせないと思っている。ビジネスがB2BからB2Cに変わるに当たって、一般消費者のニーズはとても重要だ。その中で人々のコミュニケーション特に現実世界のでライトなコミュニケーションは極めて大事だ。VRはどうしても空間を遮断してしまうため、ビジネス会議のような物には良いが、日々のチャットのようなライトなコミュニケーションには向かない。何よりヘッドセットをわざわざ付けるのは怠い。それを上回るSAOのような超現実的感覚が実現された時に、爆発的なEngagementを達成すると思う。一方でARは今はまだHololensやMagicLeapの様に重いB2B向けデバイスが主体だが、NrealやApple、SnapのSpectacleなど日々付けられる軽いグラス型デバイスが普及する連れて、ソーシャルコミュニケーションは格段にやり易くなる。そうした時に、エンターテイメントと位置情報はとても重要な要素になりうる。

なぜなら、人々のコミュケーションは楽しさに紐づけられており、同じ場所を共有することで格段に解像度の高いものになるからだ。MessengerやZoomの様なデジタルプロダクトのお陰で、バーチャルなコミュニケーションで効率的な生活が実現されたが、リアルなコミュニケーションはやはり情報量が多く、意思疎通の質も異なってくる。それをEnhanceするのがARになるであろう。

前置きが長くなったが、Nianticはそのどちらも持っている稀有な企業である。元々のビジョンは「運動、新しい発見、ソーシャル」であった。この、人のWellnessを構成する根本的要素を踏まえた上に、位置情報とARという確実にくる技術、そして有能な人たちがいる事。イノベーションを起こす要素が揃っている。

Vinod Khoslaが強く言っているが、「イノベーションはシステムの周辺で起こり、それは如何なる時も不確実である。」

Haasにいても、Nianticを話題にする人も少なく、(創業者が卒業生なので認知度は高いが)、インターンなどの熱狂性もまだ低い。そして、1年前にシリーズCを行いバリュエーションは$4Bになった。まさにPre-IPOの絶妙に面白い時期なのである。さらに、Pokemon Goの大ヒットでキャッシュを得た。大きな投資を出来る体力があるのだ。

これは、勝負をかけない理由がない。このレベルだと僕の様な異質なバックグラウンドもプラスに捉えてもらえると信じている。故に、僕が今オールインしているのである。具体的には30人にリーチアウトした。LinkedInを送るのはもちろんで、メールもCal networkやら予想したりで色々と探し出し、CEO/CMOやVPレベルの上級職から、PM/PMM、去年のインターン、リクルーターに到るまであらゆるレベルにリーチアウトしている。ただ、やはり中に実際に入らないと見えない事は多いと感じる。僕は医学部に時間を使っていたこともあって、ビジネス経験が薄い。それを埋めるには多大なるパッションと人が行かない道を見つけ出すしかないのだ。

とりあえず、次なる未来が見えたのはとても嬉しいことである。もちろん「不確実」なので、日々死にそうになっている。けれどもこうしてオールイン出来るほどの未来を見つけられた事は本当に幸せな事だ。

今日は閏年の2月29日で、もう明日から3月だが、まだまだ諦めずに頑張ろう。

With enough persistence, most things that seem impossible become possible.

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