さてこうしている間にも時は刻一刻と進んでいく。先週は完全に底を見た。

Samsung Research AmericaのAR Emoji PMを受けていたのだが、自分の中の直感は全く満足していなかった。Hiring managerラウンドを通っても、全く調べる気も起きず、心が動かなかった。それでもインタビューは進み、3人と面接する日が来た。まず午前中に予定されていたものがキャンセルになった。

「なるほど」と思い、残りのPMとの面接に挑もうとした。けれども、直前になっても全く頭が動かなかった。あまりにもやる気が出ないので、仕方なくウイスキーを飲んだ。少しなら頭を軽くする程度で大丈夫だろうと思ったが、気分としては軽くなったが、全く頭が回らなくなってしまった。英語を話すことすら危うい程度の状態になってしまい、インタビューは地獄のようになってしまった。

この瞬間に僕の中の何かが切れた。例えどんなに論理的に正しくても、もう自分を鞭打って戦うのはもう無理だと思った。無理してベイエリアに残ったとしてそれが何になるのか。この数年間本当に寿命をすり減らして頑張ってきたが、その結果がこれで、殆ど幸せに安定を楽しんだことがなかった。希望も失われ、完全に自分の中の頑張りが消えた。そしてその後の面接も一方的にキャンセルした。

これは一つのたどり着くべきポイントだったのかもしれない。

希望を持って渡米した2019年から色んなことがあった。けれども思い返してみれば、殆どが一般的には一度でも人生で味わいたくないくらいの苦しみであった。

とここまで不運が重なると、これはベイエリアという場所に呪われていると考える以外ない気もしてくる。もちろん2010年代はずっとベイエリアに憧れて、パロアルトに住んだり、Stanfordへの留学を夢見ていた。実際になんとか2019年に道が開けたものの、ここまでのたうち回る程の苦境や挫折を経て、僕はもう完全にバーンアウトしている。むしろこう書いていて、よくここまで持ったなとも思う。

一旦これでベイエリアには別れを告げる。次いつ戻ってくるかはわからないが、正直な所もう殆ど僕にとって魅力的なものは残っていない。あの時感じた、天気が良くて明るく、希望もあり、変わった人間たちを尊重するベイエリアはもうない。

次どこに行くかはわからないが、環境を変え、流れを変える時なのだ。上に挙げたような苦痛から解放されて良い運気を引き寄せられることを信じて前へ進む。

嬉しいことにシンクロニシティは未だに感じている。”New York”という情報と”4:20”という数字を良く目にする。これが何を示唆しているのかは分からないが、今進んでいる方向は間違っていない、という潜在的な後押しになっているのは確かだ。

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