バーゼル(スイス、ドイツ、フランスの国境)にあるヴィトラ・デザインミュージアムというところに行ってきた。この旅行中、美とは何かということを主に考えているのだが、気づいたことがある。
「男性性と女性性の融合したところに一流の美を感じる」ということだ。
- 建築 ダンシングハウス
- ワイン ヴォーヌロマネ
- 椅子 イームズチェア、スワンチェア
- ファッション バーバリートレンチコート
- バッグ エルメスバーキン
- 自動車 テスラ
- スマホ iPhone
男性性とは、男性的な力強さ、堅さを感じさせる物である。例えば、直線や安定した土台。力強い香りなどである。男性性が強いものとしては、ランボルギーニとか、ロケット、Chambertinの強い香りなどがある。
女性性とは、女性的なエレガントさ、滑らかさを感じさせる物である。例えば、曲線美、肌に馴染むテクスチャなどである。女性性が強いものとしては、クリスチャンルブタンのヒール、エルメスのピコタンや、Musinyのエレガントな香りなどがある。
これらが上手く統合された時に、非常に官能的で惹きつけられるデザインが出来上がると思っている。
かといって、中性的であるものが須らく良いという訳ではない。あくまで二極の合一であって、一見中性的、バランスが良い様に見えて、どちらの極も感じれる作品が良いのだと思う。
ヴォーヌロマネ村のワインには、芯の強さとエレガントさ両方感じられ、それらが合一して官能的な体験をもたらしてくれる。テスラの車は、加速やテクノロジーといった男性的側面に加えて、内装や外装のエレガントなデザインの女性的側面が見事に調和されている。一番分かりやすい例が、フランクゲーリーの建築のダンシングハウスである。これは右の直線的な建物がダンスを踊る男性、左の曲線的な建物が女性を表している。非常に美しく、本質的な側面を見せてくれる。
こういった作品を生み出して生活を豊かにしていきたい。