時が流れるのも早く、帰米して1ヶ月が経った。以前会社のReorgが長引いており、不確実性の中でどう価値を出し自己受容していくかということで戦っている自分がいる。
会社内では引き続きかなりバックエンド側を担当することになりそうだ。こうしてバックエンドの技術について学べば学ぶほど、AR/VRの立ち上がりの時期が鮮明になってくる感覚がある。とある一つの物が傾きを変えてしまうことはあるが、そこに至るまでの絶対値は数多くの技術の積み重ねなのだ。AR領域だと、ハードウェアだけでなく、5Gやエッジコンピューティング、CPU/GPUの性能、OSやミドルウェアなどの整備、UI/UXのアップデートから手や体の認識、それを司る機械学習、そして何よりリアルタイム3Dの技術などまあ上げればキリはない。こうした物が複雑に網目のように絡まっているのを見れるのはとてもワクワクする。
ただ一方で、バックエンドのプロダクトマネジメントに関してはB2C領域で直接カスタマーと向き合うPMと比べて要求される能力も異なり、自分の直感力や感性を最大限発揮できる物でもないな、という感覚がある。物事に取り組む際にかなり論理に頼らざるを得ないのが自分の中でモヤモヤ感が残るのだ。幸い自分は直感だけでなく論理を用いた思考もできるが、その持続力が弱い。コンサルのように、長時間リサーチして考えて、スライドを作るという事を避けてきたのはそれが原因というのもある。一方で人々の求めているものや次来る未来をある意味デザイン的、直感的に見抜く能力もあると自負している。そうした中で今の仕事はなかなか論理を求められるものであり、自分の直感が働きづらいところでもある。
もちろん論理を軽視しているわけではないが、多分かなりの労力を注ぎ込んだとしてもリターンは悪いだろうなという直感も持っている。上司やチーム、環境には恵まれているが故の見えてしまう欠点みたいなところはあるのかもしれない。まあ当然今すぐ転職、と言ったことは考えていないが、全て自分の感性を発揮するためにはやはり将来は自分で動いてチームを作り、起業する必要があるな、と強く思うここ最近であった。