週末にフジロックに行って、ボブディランを見てきた。
ボブディランは、AppleのThink differentキャンペーンで知って以来、その反逆的な姿勢と、苦悩の中でも正直に行きていく姿勢がもたらす哲学に惹かれていた。ノーベル文学賞の授賞式を欠席する感じも尖ってて好きだった。
初め、歩いて登場したところからそのオーラと、声が醸し出す重みに直ぐに虜になった。
ステージ上の演出はシンプルに本質のみを表現しており、ディランを支えるバンドはシックで大人の重厚感で迫力を与えてくれた。ディランはピアノを弾きながら、トレードマークの嗄れ声で、(正直英語は聞き取れなかったが)、観客の空気を掌握していた。
そして本人から聞けた、Don’t think twice, it’s alrightは感動を覚えた。ディランは御年77歳であるが、その深遠なる経験に裏打ちされた声と哲学は、言葉では表現できない直感的な問いかけを受けた。
最後のBlowin’ in the windは、バイオリンの演奏で、非常に綺麗な本質を見た気がする。やっぱりクラシックは歴史もあって、人の心に響く力が非常に強いと実感した。その後の仁王立してからの、何も言わずに立ち去る様子は、まさに個を貫くアーティストの片鱗を見せてもらった。
時を超えて残り続ける偉大な作品とアーティストに触れることができて、自分の人生にとって非常に貴重な1日であった。