さて、日本から無事ベイエリアに戻ってこれた。今日もこうして夕下がりに文章を書いている。ベイエリアは日が伸びて、まだ8時半でも外は明るい一方で、気温は5月なのに最高気温が15度に満たない時もあると、想像していたサウスベイではない一面もあったりする。
こうして時差も無くなって再び仕事に打ち込んでいるのだが、やはりこうして一人で異国の地で戦うのは厳しいものだなと改めて思う。僕のような性格が比較的キツく、反体制的な人間であってもそう思うのだ。仕事自体はかなり満足している。以前の200%レベルの目標からは下がったものの、以前体感としては自分の能力の150-180%レベルのことを行っていると感じている。プロダクトは4つを同時並行で見ており、英語でディスカッションにも着いて行かなければならない。これは実際にやってみないと共有できないしんどさがある。
ただ今回はそうした仕事の厳しさに関して語るのは避ける。なぜならこれは一方でやりがいも強く、それで相殺される一面もあるからだ。今日書きたいのは、仕事以外の側面での米国で生きる辛さである。
日本にいるとちょっと意識の高いエリート、特に外資系に勤めているような人々が変に日本の悪さを指摘して、米国ではーみたいな発言をよく見かける。まあでもそんなものは実際に住んでみれば、冗談きついぜという話なのは明らかである。
渡米して3年、米国での生活、生き残るだけでもしんどかった。トランプ政権下での渡米に始まり、留学半年でコロナ直撃、BLMなどのカオスな暴動、最大級の山火事、変異種が次々に登場し、治安は悪く暴漢でに襲われる、あらゆる物はインフレし、そして利上げに伴う株式市場のクラッシュ。就活やビザの競争は史上最高レベルに厳しく、H-1Bの確実性もない今現在。
こうした状況下の中でまともな精神状態を保って一人で生き抜くのはかなりしんどい話である。何も考えずに米国籍を持っているからUSで働くとかならまだいいのだが、リアルに自分の頭で考えると行くも地獄、引くも地獄という感じで正直発狂せざるを得ない。米国も厳しいが戻る先もないのだ。
この5年以上、かなり辛抱に辛抱を重ねて道を切り開いてきた。時には運が味方をすることもあり、なんとか自分の意志を殺さずにやってこれたと思う。ただ、ようやく一息つけそうだと思ったらすぐ次にHard thingsがやって来る人生にかなり辟易としているのもある。リアルな話ここ数年ずっとバーンアウト状態なのだ。このままだと身体精神的にも持たないというのを実感し始めている。戦い続けるのも良いが、長期的なものを見据えるに当たって、一つ落ち着ける場所を築くのもありなのではないかと思っている。また日本帰国時に、今遠隔だが付き合っている女性を会って、改めてこの子なら家庭を築いても良いという直感を再認識した。僕ももう30代になり、数字上は若いがかなり身体精神的にはガタがきている。(感覚的には45歳くらいの歳をとった感じ)この1年間で、キャリアだけでなく大きく人生の変革を迎えるプレッシャーを今感じでいる。
来年始の投稿では明るい投稿が出来れば良いが。それまでは耐え抜く。