パロアルトに来てセットアップなどしていたらあっという間に10月になっていた。ハワイからサウスベイに戻ってきたのが8月の下旬。この1ヶ月半は色々大変であったが、本当にあっという間であった。
結論から言うと、Unity Technologiesからギリギリでオファーをもらうことが出来た。Senior Product Managerとして、Industry Verticalチームで働いている。特例のような形でRoleを作って貰った形になった。感覚としてはあまり実感がないのが正直なところである。バーンアウトなどのせいで心が麻痺してしまったのも少しある。けれども、実際に働き始めてみて、最後の最後でベストな機会を手に入れたと感じている。
UnityというIPOしたてでかつハイグロースの会社、さらにIndustryという新しい部門でかなりスタートアップ的な要素が強い。Technical Product Managerとしてエンジニアを先導する役割は、まさに僕がやりたいと思っていたことであり、これ以上のポジションはないと言えるくらい良い機会である。
こう書くと夢のあるストーリーであるように見えるが、ここに至るまでの道はとても厳しかった。振り返るのも嫌になるくらいで、PTSD的になっているのもあると思う。世界に届くまでにはオールイン3回する必要があるという話を以前何処かで聞いたが、ここまでに2度ほど人生を賭すオールインをしてきた。なんとか道がつながってMBAに来て、そしてUnityという世界的な会社でPMとして働くことができた。ただ一方で2017年あたりからずっと命を張り続けてきて、かなり精神がすり減ってしまっているのも感じる。もちろんPMの仕事は大変ではあるが、向こう1年くらいは120%の力は出さずに80%くらいにセーブして回復する期間にしたいと思っている。
ビジネスの成功にはタイミングが重要だ。僕のやりたいARによる生活の快適化に勝負をかけるのはもう少し先になるだろう。iPhoneの様なゲームチェンジャーとなるハードウェアやそれを元としたプラットフォームが整うタイミングを見極める必要がある。それを見越す場所かつ実力をつける場所としてUnityは最適であると感じている。
依然一寸先は闇であることも確かであるが、上手く離陸した機体を安定して操縦する向こう数年感にしたいと思っている。