2018年も10月になってQ4に入った。

疲れている。

10月になってしまった、というべきか。

4月に医師を辞めた時は、この先どうなるかは見えなかったが、半年くらいでは何かしら見つかるだろうとは思っていた。けれども未だにこの先どうなるかは全く見えない。

道無き道を手探りで歩いている感覚だ。

これは想像以上に辛い。

ニートで自由で楽なように見えるが、起きてからずっと、今後どうするかということに思考が取られる。如何せん答えがなく、良くも悪くも頭の回転が速いため、ずっと脳がフル稼働状態になってしまう。ある意味で、キャリアというレールに乗って、解くべき課題を与えられている方が安心感もあって、嗜好も思考もある程度停止出来るので羨ましい。

こう見ると職を辞めて劇的に変わったように見えるが、実はそうではない。

学生の時から道はなかった。医者になるつもりで医学部に入ってはいないからだ。

みんなが部活に入って先輩後輩関係を気づき、マッチングをし、同期と協力して国試を乗り越え、、なんてやってる間に僕は割と一人別の道を進んでいた。もちろん孤独の中で答えのない問いを解く作業はあったのだが、良い意味で表面上はレールに乗っていたため、その安易なレッテルで自分を納得させ、安心感を得ていた。

けれどもそれが現在全くない状態になってしまったのだ。割と自分の中で、社会との接点がなくなり、かなり掴み所のないところに来てしまった感覚がある。自分の直感を信じてきたし、自分なりの個性も磨かれてきた。けれども抽象性が高まった結果、社会との切り離しが進みすぎてしまった。そんな中で思考を回し続け、なんとか自分を納得させ、社会と結びつきたいという感覚が今結構限界にきているのかもしれない。

とはいえ、自分にはどうすることもできないのだ。

「今は待つしかありません。しかしおそらく近々に、いろんな物事が明らかになっていくでしょう。今は待つしかありません。お辛いとは思いますが、ものごとにはしかるべき時期というのがあります。潮の満干と同じことです。誰にもそれを変えることはできません。待つべきときにはただ待つしかないのです。」                         -加納マルタ「ねじまき鳥クロニクル」

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