さて、ついFacebookを見ていたらどうやらClass of 2023のWeek Zeroが行われたことを見て愕然とした。どうやらついに夏が終わってしまい、自分の入学から丸2年が経ってしまった様である。

思えば卒業したのは5月の中旬。あれからもう3ヶ月も経ってしまったのだ。この間、国内旅行をしたものの、殆どを職探しに費やしていることに底知れない恐怖を感じた。こうして自分は先の見えない溝にはまり込んで、折角得た社会に戻れるチャンスも無駄にしてしまうのだ、という恐怖である。こんなコロナ禍においても、殆どの僕の友人は次なる機会へと帆を進めていく。彼らを見ながら心底羨ましく思ったりする日々を過ごしている。地に足がついていない状態で長くいるのは本当に精神がすり減るのだ。

とはいうものの、UnityのCEOとの1on1から、進展があった。JRがCreate solutionトップのMarcを紹介してくれ、彼が人事の人を通してUnityの幹部を数人紹介してくれたのだ。今日はそのうち二人と1on1する機会があった。どちらもNon-gamingの分野におけるスペシャリストでSVPレベルの人であった。なんというかここ数週間、CEOから順に幹部層とのみ1on1をしていることを考えると、まさに僕が求めていた機会であり、自分なりのチャンスの掴み方であるなという実感はある。ただ一方で、あまりにも現実離れしており、それによる確信もまた持つのが難しいという、アンビバレントな状態である。

数年前まで日本にいたある種の医者上がりが、こうしてMBAを経て、数兆円企業でかつこれからのAR/VRの分野で確実に大きくなる会社のさらに本当にトップオブトップ達と1on1する機会を貰えているというのは、あまりに貴重であると言える。僕自身、今のUnityの課題が何であるかを見極め、自分の強みからどう貢献できるかといったプレゼンを作ってピッチをするなどの全力を尽くしてもいる。

ただ、如何せんあまりにも大きな機会であるため、どうなるか本格的に予測がつかず、誰にも相談できないのが更なるプレッシャーを与えてくる。こうして幹部たちと話し、機会を検討してくれるのはどう考えても良い話であるが、いつ「君は合わない」と言われるかもわからない。そして、このレベルの人が実際にどういったレイヤーで考え、どういった経験を経て来たのか、また僕の英語で抽象的なレイヤーで話を紡げるか、という今まで体験したことのない緊張感を感じている。

でも僕はこうした予想がつかない状況の方が燃えるし、Behavioral interviewやCase interviewの様なある種型の決まった中での戦いよりも、勝負強い気はしている。これは、今まで歩んできた経験が後押ししてくれているからだと思う。Double Dutchの経験もそうだし、今まで全ては道なき道を歩んできた。なので、このまま不安はあるものの真っ直ぐ進むしかないし、直感が導く限りは当たって砕けねばいけないという覚悟があるからだ。

一旦、UnityのAR/VR関連での機会探索にあたっては、現段階でCEO含め幹部4人と話した。これがどういった機会に繋がっていくかはわからないが、ひとまず自分の今の所の意思は伝え、大きな山は越えた気はする。水曜日にVP of HRの人と話して、一旦は紹介された人との1on1は終わることとなる。その後多分幹部間で話し合ってどうするか決めるのだと思う。こうしている間にもアフガニスタン陥落といった大きなニュースがUSで起こり、一寸先は闇状態でもある。良くも悪くも夢を見続けられる時間も終わりが迫っている気がしている。奇跡を起こして、人生を変えられるかはもうあと半月の辛抱だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です