昨日友人と話していて思ったが、僕は人の「人生の危機」の話を聞くのが好きだ。

もちろんこれは嫌味な意味ではない。「人生の危機」は人生の転機となり、思わぬ道を切り開いてくれる。それにより、大いなる忍耐力、精神性と確固たる技術を与えてくれる。ある種挫折と言ってもいいが、挫折よりももっと「危機感」のあるものだ。

良く就活面接とかであるが、「失敗経験」や「挫折経験」は正直な話、確かに大変だなあとは思うが、心には刺さらない。本当に「人生の危機」を体験した者には、彼にしかわからない感覚やストーリーがあるのだ。

「人生の危機」は、何かが上手くいかなかったということに加え、その後の選択肢を絶っているというのが挙げられる。明らかなリスクテイクが要素として入るのだ。大袈裟に言えば、死に近づく行為になるだろうか。死ぬかもしれないor人生が詰む危険性を感じながら、直感を信じて進むという事は想像以上に辛い。暗闇の中で手探りとなるものが直感以外にないからだ。

その最初の手掛かりとなる前兆が掴めるまでは、祈るしかないのだと思う。

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