さあ遂に、ベイエリア最終日になった。今はUnitedのラウンジから書いている。こうしている際にも、飛行機は1時間超遅れることが決まり、ホテルからのバスやら、ゲートなどでの運にも恵まれることはなく、まさにこの3年半のベイエリアでの僕の現状を表していた様だった。幸いなことにPCRは陰性で日本に無事帰ることができた。実は月曜日に家具を渡していた人が発熱し、ワンチャンオミクロンかもしれないという恐怖の中でのテストだったので、とてもホッとした。BurlingameのHyatt Regency SFOに泊まって、昨日は早めに寝たのだが、あまり最終日という寂しさやエモさみたいなものは感じなかった。むしろ感情が完全に死んでしまっていて、とりあえず早く日本に帰って休みたい、という危機本能の方が強いと感じた。出国ゲートでも本当に何にも未練や寂しさといったものを感じなかったので、逆に不思議だとも思った。

とりあえず一旦これでブログの更新は終わらせたい。多くのドタバタ劇があって、浮き沈みがあった5年間であったが、新しい人生第二章を迎えるのだ。フィアンセと過ごす時間が増えるだろうし、短期的にはもうアメリカを目指そうという気持ちもない。こうして一人自分と向き合って考え、リスクを張って戦った結果、あまりにも多くのダメージを受け過ぎたし、これが繰り返されることに対してのトラウマがある。考えた先に道が拓けるわけでもなかったし、リスクを張った先に大きなリターンがあるわけでもなかった。一寸先は闇を身に持って体感したし、孤独でいられる限界点を超えたりもした。そんな中でも最後に自分にわざわざ会いに来てくれた友人や支えてくれた人たちには感謝したい。

とにかく色々な物を失った。希望、金、職、健康、友人、国、家。ここまで一気に物事が転換し、崩れ落ちるのを体験するのも滅多にないのではないか。こうなるのを避けるために色々考えてきたのだが、全て裏目に出てしまった。

ただまあ失ったものが戻ってくることはない。のでまた一からやり直すしかないのである。それを何か生まれ育った日本という母国の環境が助けてくれることを祈っている。

またいつの日にか

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