以前の夢から10日が経った。先週はジョブへの応募というよりも、人と繋がることにフォーカスした。幸運なことに、HaasのDeanが同じボードメンバーであるUnity CEOと繋げてくれた。実は2月に、MBA/MEngのスタートプログラム生として、Board meetingに出席したのだが、その際にUnity CEOがいる事を知った。その時は生憎彼は出席してはいなかったが、なんかの縁が繋がったら良いなと思っていた。

今回、Virgin Island旅行中に、Berkeley HaasのDeanが30分話聞いて協力することあったら人紹介するよ、というメールが回ってきたので登録し、自分のやりたいことを伝えた結果繋いでもらったという経緯だ。正直いち学生である僕に、そんな一流企業のCEOから返信が来るとも思っていなかったので驚いた。またこういう苦しい時にも手を差し伸べてくれる人はいる、ということを身に沁みて実感し心打たれた。

その様にして徐々にいろんな会社への人と繋がったり、Referralを貰ったりしてはいるものの、物事が好転する感じは未だにない。やはりTech企業のProduct職の競争は凄まじく、度重なる拒絶の中で自信はどんどん失われているし、いかにハワイという快適な環境を持ってしても、就活疲れによるバーンアウト仕掛けてきている。時間には余裕があると言っても、朝起きて次の機会を考え続けるのはしんどいことだ。前も書いたが、思考を止める訓練をしない限り、精神的に疲弊してしまう。また酒で強制的に止めるのも体への負担が大きい。

精神的に疲れた自分に鞭打って前に進もうとする一面と、Unity CEOとのチャットのような希望、度重なる拒絶による絶望感を一緒くたにして生きている感じがある。「やりたいことをやる」「システムに反抗して個を貫く」というのはこうした苦しみがあり、簡単な言葉で片付けられるものでもない。希望が存在しているうちは前に進み続けることが出来るが、その先はどうなるかは正直わからない。

けれども、Unity CEOとの1on1が決まって、久々にUnityの最近のプロダクトや動きに関して調べてみたが、改めて自分は「3Dによって人間の感覚を拡張すること」がやりたいのだなと思った。Stanford, MITを始めは目指し、最後の一握りで得たBerkeley Haasという機会であったが、3Dという分野においては、UnityのJohn Riccitiello、NianticのJohn Hanke、AdobeのShantanu Narayenと3D/ARにおける超有名企業のCEOがBerkeley Haas出身であった。小さな規模のHaasからここまで3Dにおける著名なCEOが出ているのは偶然なのだろうか。そして、僕の経歴も振り返ってみて、JOMDDでの担当も3Dスキャナーと光超音波3Dイメージング。その後はインターン探しに苦しんだものの、Photogrammetryの企業ので3D PMと、MSでのHololensプロジェクト、3DゲームのデジタルヘルスAkiliでのインターンと、3Dという物を軸にして点と点が繋がって来ている感じがある。そして何よりも、3D/AR/VR分野でのイノベーションに関しては心からやりたいと思い、その分野で働いている時にはIt feels rightしているのだ。普通のデジタルヘルスやSaaS企業などのProduct職を見つけてはLinkedInでメッセージしたりカバーレターを書いて応募したりしていたが、やはり心からやりたい事ではないと悟った。やはり僕は3Dの分野でプロダクトに関わりたいのだ。

そういう意味で、このUS就活における苦しみはさらなる深い自己内省と気づきを与えてくれたものであり、感謝するものであるのかもしれない。かといって勿論不確実性が消えたわけでもないし、「自分のやりたいことがわかった」と「自分のやりたいことがやれている」には大きなギャップがあるのも認識しているので、苦しみが消えることはないが、直感を元にした一貫性が漸く説明できる様になった、という感覚は得る事ができた。

次の大きな転機はJohn Riccitielloとの1on1だ。気楽に。

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