あと2日で平成も終わる。僕は平成3年に生まれ、ずっと平成を過ごしてきた。良くも悪くも平和の時代であり、成熟した時代であったと思う。
名は人を表すと言うが、元号も時代を表す。
「令和」と言う元号は、令月と風和と言う二つの単語を万葉集から取ったものである。響きは端麗であり、文字の形は気品と美しさを醸し出す。まさに次の時代に相応しい名前であると感じている。
僕は27歳から多分60歳まで令和時代を過ごすことになる。新たなる人生の幕が開けると思うと、とても楽しみである。僕自身は、豊かで美しい時代を作っていきたいと思っている。平成の時代は、世界的に見たらIT化により様々なものが生み出され、効率化が進んだ時代であった。だがそれも限界を迎え、世の中は分裂が進み、周りに想いを馳せる余裕が無くなっている。そうした「余裕のない世界」から、もう少し自分の感性・感覚を見直し、流れに身を任せることが出来る時代を作っていきたいと思っている。
あと1時間で天皇陛下退位礼正殿の儀が始まる。メディアは天皇退位のニュース一色である。平成天皇は象徴として、日本の平和や戦後の復興に甚大な御貢献をされて来た。その影響は直接的にはわかりにくいものの、日本人の精神的支柱として存在して来た。近年の平和ボケしつつある日本において、自国のアイデンティティの源を振り返ることの出来る良い機会であると思っている。今後30年も日本が、そして世界が平和に繁栄して行く事が出来ることを望みます。
お疲れ様でした。