「アルジャーノンに花束を」を読んだ。

圧巻だった。非常に個性的な表現でかつ、人間の本質をついた作品であり、感動を与えてくれた。

知能とは何なのだろう、幸せとの相関はあるのだろうか?

こうした問いを投げかけてくれる深遠な作品であった。

前回の日記に書いたように、僕は考え方の違いで悩むことが多く、普通の人よりも幸せじゃないんじゃないかと思ったりすることが時たまある。そうした観点をこの物語では、知的障害者が手術によって急速に知能を伸ばし、そして再び悲しいながら回帰するという流れを通して、客観的かつ主観的に考えることが出来る。

色んなことを知る楽しさ。見え過ぎるが故の悩み。周りを気にする姿勢。など多くのことが人間心理の深いところまで分析されていて非常に心に残った。

文学には人の心に訴えて感動をもたらす力がある。そして、本質を浮き彫りにして思考を与えてくれる。人間の感受性、創造性は凄い。そんな力を感じた一作だった。

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