大きな変化のタイミングは色々と考える事が多くなる。
なぜなら、直線的な変化から飛躍的な変化を行う場合、未来の予測が出来なくなるからだ。傾きが変わるだけなら予測し易いものの、海外移住などの場合は明らかに飛躍があり、過去の直線と未来の直線が交わらない。
そうした場合は不安との戦いになる。
僕の場合、幼少時から全て失うことへの不安が強い。何故なら自分の脆弱性を知っているからだ。片頭痛や大動脈二尖弁といった疾患もあるし、睡眠時間も取らないと使い物にならない。体力もないといった、身体の脆弱性に加え、感情は不安定であり、中間を嫌い極端性に惹かれることも多いといった、精神的脆弱性、危うさが存在している。
ある意味では、僕は自分の弱さを知っているのだが、その弱さの本質性が故に不安も大きい。多分、表面上の綺麗な経歴はその裏返しなんだろうと思っている。人生とは面白いものだ。
もちろんコンプレックスもある。けれども、僕の推進力は多分それによるものではない気はする。本質的、根源的な弱さなんだと思う。ある意味、ホモ・サピエンスが生物の種の中で最強足り得たのは、その身体性の弱さをカバーする為に道具や虚構を生み出したから、と言われているが、僕もそのある種の防御反応の様なものは直感的に理解出来る。
今、結婚欲求や早く家庭を持ちたいという欲求が高まってきているのも、生存本能的に危機感を感じているからなのかもしれない。初の海外生活。いやそれよりも今後どうなっていくかの不透明性とそれに自分の身体・精神が耐えられるかどうか。そうした部分での心労は尽きない。
真なる意味でタフになりたいと思う。