バリ行きの飛行機の中から書いています。

最近良く「変性意識状態(Altered State of Consciousness)」という言葉について思いを巡らせます。変性意識状態とは、所謂覚醒状態以外の状態で、睡眠や催眠、非日常な状態を表すのですが、僕は人々の創造性や幸せ、感性に大きく関わっているのではないかと考えています。

僕は変な宗教などはやっていませんが、変性意識状態(以下ASC)にいるとき、人々は論理を超えた力を実感しすると思っています。ASCにもレベルがあると思っていて、深ければ深いほど、精神作用性や感覚作用性が強い。所謂トランス状態と言われるもの。例えば、アーティストたちが幻覚剤などをやっていたのは有名な話です。日常的には、寝ることによって記憶が結びついたり、ディズニーなどで魔法にかけられて良いアイデアが出る、といったことも近いのではないかと思っています。

僕は色とか光とか湿度とかの感覚や直感が割と鋭いのだけれども、どうしてこうなったのだろうと考えると、幼少時から片頭痛が頻発していたせいではないかと思ったりする。片頭痛は頭が痛くなるのも勿論辛いが、最もしんどいのは、閃輝暗点の時の気分の落ち込みなのだ。機序的には多分CSD(Cortical Spreading Depression)で、後頭葉にかけて血流が落ち、それによりセロトニンの分泌がおかしくなるといったものだ。短期的うつ状態を発症し、気分は極めて落ち込む。これは、ある種の「変性意識状態」であるのだとふと気付いたのである。

週に一度でも割と重めの変性意識状態に陥ることで、感覚が鋭敏に育てられたという仮説だ。僕は、現実生活がどんどん複雑化して、変性意識状態に入れる機会が失われていっているとの危惧がある。ディズニーなどはある種のファンタジーは見せてくれるが、それも週1行くといったことは出来ないであろう。僕のように片頭痛というBADの変性意識状態ではなく、チルなバーやミュージックフェスのようなGOODの変性意識状態に入れる機会を増やすことをしていきたい、と思った次第です。

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