漸く生活が落ち着いてきた。

前が全く見えない状態だった2ヶ月前とは変わって、目標達成の苦しさはあるが、流れとしては明らかに改善した。ある環境に飛び込む事でぐっと物事が進むという事はあるものだ。今回は、JOMDDでインターンをするという事が僕の未来を開いてくれた。

ビジネスのビの字もわからなかったところから、コンサル、ディールソーシング、エクイティファイナンス、MA案件など幅広い分野を並列して急速に学ぶことが出来ている。周りの人も優秀で、とても良い環境に入ることが出来たと本当に感謝している。

これにより、MBA受験に関しても多くの自信が生まれた。以前の様に医師からダイレクトインでMBAに受かっていても、その環境を活かせたのだろうかと思うこともある。現在は、BerkeleyとMITからインビテーションが来ており、来週MITの面接がある。

今後のプランとしては、4月末までJOMDDで働き、その後はベイエリアのブランチでインターン継続、7月中旬のアメリカ中西部病院訪問に参加して戻ってきて、ビザ切り替えて8月からMBA留学で渡米、という形になりそう。

本当になんとか社会に戻ってこれたという安心感が強い。もちろん働かずに色々な所を見て、自分の想いを育むのはとても貴重な時間だったと思うし、自分に必要なものであったと思っている。けれども、自分の能力が低い中でそれを行うのはとても厳しい。特に、共同体主義が強い日本においてそれを行うのは、かなりの難易度になるだろう。金という面より、孤独さに歯向かうのが辛い。

そんな中、医師という医療知識しか持たない中、コンサルの様なエリート大企業でない場所で、きちんと教育まで面倒を見てくれるビジネスの場所を見つけるというのは、極めて難しいことであった。良い上司に恵まれ、未来をみて働ける場所を見つけることが出来て本当に良かったと思っている。

けれども、やはり自分の演繹的な思考の暴走性、孤独性も依然認識している。世の中において、抽象と具体が戦った時には具体の方が強い。何度も述べているが、抽象から具体は見えるが、具体から抽象は見えないからだ。抽象側は具体に配慮するが、具体は配慮する必要はないのだ。どれだけ稼いだとか、議事録をしっかり取ったとか、長時間働いているみたいな具体的事象は誰にでもわかるので共感を生みやすい一方で、創造的アイデアや思想哲学、大戦略の様なものはその良さは分かりづらく、共感を生みづらい。どうしても若い時というのはそうした部分を担うことが難しいが、折り合いをつけてやっていかなければいけないのも認識している。けれども、抽象から考えるという部分に頭のリソースを使ってしまうので、具体のみで生きている人よりも時間的なビハインドがとても強い。さらに体が弱く、睡眠時間が必要なことからも、普通のエリートと比べて効率的に5倍程度パフォーマンス効率で動かないといけないと思っている。環境や抽象の力を借りて10倍の効率が出せると信じてはいるが、勿論周りとは違うアプローチであるので、実際に有効なのか心配になることが多い。そうした心労が取り除ければもっと楽に生きることが出来るのであろう。。

次はインタビュー終わったら

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