チャレンジは思っている以上に厳しい。チャレンジというのは「意志を貫く」ということである。

システムに飲まれずに、自分の頭で考えて決断するということだ。

僕は幸いなことに、高校在学時の16,7歳くらいの時からそれを貫いてきた。大学受験もそうだし、どこの部活に入るか、どういったキャリアを取るかなどである。こればっかりは人には頼れない、と思って自分で決めてきた。ある意味それにより、自分の自我が増大していった。

ある意味、研修終了まではレールに乗りながら意思決定をするというストレス最小化の選択ができていた。けれども、今や辞めてみてそれがなくなり、精神的に大きな負荷がかかることになった。生活する金銭という余裕はあるが、どういうことをして行くかということを毎日考え続けなければいけない。

よくMBAも上からとりあえず滑り止めとして10校受けておけばいいのに、と言われる。けれども、それは僕の意志に反するのだ。僕は、基本的にこれだとピンときたものしか選ばない。自分が死んでしまう気がするのだ。部活も兼部しなかった。研修先の病院も一つに絞った。これだという意志を持って取り組まないとやる気が出ないのだ。

けれども、世の中のシステムはあまりに強大だ。個人で立ち向かうには厳しすぎる。

それが故に殆どの人は、システムの中で考えることをする様になるのだろう。

もちろん英語の点数は高い方がいいし、職業経験も多くあった方が良い。けれども、個人の想いを反映するのはどこに出るのだろうか。インタビューやエッセイはその要素が強いと思う。けれども、MBAの採点基準やAlumniを見ていると、そうした物がきちんと評価される仕組みになっていないんだろうなと思っている。

資本主義は頑張った人に報いる素晴らしいシステムだとは思う。けれども、それはあくまで一つのシステムなのだ。その中で戦って勝つのは重要だが、それによって個人の想いが死んでしまったら、僕らは何のために生きているのだろうか?

ここから先は久しぶりに近況を書いていく。

以前考えていたEnhanceとJOMDDでのインターンはボツになった。

Hololensで作った共感覚アプリを、チルのコンセプト論文と共に水口さんに見せることはできたが、その先につながらなかった。僕はエンジニアでもデザイナーでもないので、やはりコンセプトだけでは強く訴えかけるものがなかったのだろう。

それでも、水口さんに自分で作ったものを見せた、ということは僕の中で一つの達成であり、良くやったと思っている。Arduinoでチルメーターを自分で作ってみたりもした。結局何にも繋がらなかったが、一つエンジニアリングをしてもプロトタイプを作ったという達成感はあった。

一方で、12月4日にUCB Haasの卒業生と話していて、MIT MBAはどうだという話になった。これは、僕にとって「繋がるかもしれない」と思った貴重な瞬間だった。そのあと、直ぐに慶應からMITへ行った先輩に連絡をしたところ、30分後にSkypeで話そうということになり、「前兆」を感じた。多くの人を紹介して頂き、「割と物事が進んでいく感覚」があった。まだ、2週間も経っていないが、色んなことが立て続けに決まり、「前兆」に導かれている感じはしている。

これはどういうことかというと、「特段無理しなくても導かれるように物事が決まっていく」ということだ。これは、別に全く何もせずに上手く物事が進むという訳ではない。けれども、川の流れのように、すんなりと自然に物事が「前に」進んでいくという感覚だ。

例えば、MITの先輩から、別の素敵な方を紹介してもらい、直ぐに会うことができた。そうしてまた英語に関しての自分に合った道を提示してもらえたり。一方でエッセイに関しても、効率良くアイデアや見通しが立てられる。こうした上手くそこに到達する道筋に無理なく乗れている、という感覚である。

Enhanceのインターンに関しては、僕は多分それが最終目的ではなかったのだろうと思っている。「共感覚」というコンテクストにおいて別の流れが存在していて、そこには乗れているという感覚は強くはないがある。

Enhanceの人と直ぐに打ち解け、拙い技術ながらも作品を水口さんというトップに見せることが出来た。そして、第二回共感覚ナイトを主催し、成功を収めた。3日後に、どうなるかはわからないが、投資家の人にそれをプレゼンしにいく。ヒデヨシさんというシェフの人と繋がり、食に関して大きなイベント開くかもしれない。小田と多く関わるようになり、イベント演出を一緒に考えて行けるかもしれない。など、振り返ってみれば道となって繋がってきている気はしている。

以前は前向きにビジョンとして、ある意味論理的に考えていた道だが、今回は自然な自分の心に任せた成り行きとして、

①MITへの留学 ②共感覚への追求

がどのような形に結実していくのかを見守って行きたい。

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