行きつけであるIZAKAYA VINにて、Jacques Selosseの偉大なシャンパーニュ“Substance”を初めて飲んだ。
Substanceはフランス語で「本質」という意味で、不変の本質テロワールに対する、セロス氏の強いこだわりと想いが詰まったシャンパーニュである。1986年から、毎年できたブドウをプールに入れて、そのうちの20%程度を今年出荷するというソレラシステムが用いられている。これは、年によるブドウの個性を最小限に抑えて、その土地の個性を前面に押し出すため、という哲学が背景にあり、非常に心打たれた。
そして味自体も、その名前に見劣りしない重厚さであり、本当に驚いた。非常に重厚でとにかくガツンときた。重い。ちょっとSubstanceの強さに自分が耐えきれなかった感じもした。また正直、アランロベールやKrugの時に飲んだような飲みやすさや感動の口当たりはあまり感じなかった。レーズンなどのつまみは全く必要なかった。一方で、繊細さとそれの織りなす完璧性も垣間見えた。今後食事と合わせたり、シャンパーニュの経験が増えたらまた色々と見える世界が変わりそう。
9月にシャンパーニュ、ブルゴーニュへ旅行することになった。セロスの宿、Les Avisesに宿泊予定である。それまでにSubstanceを飲んで勉強して置きたいと思っていたので、やっと本日飲めてとても感慨深い。あっちで是非アンセルムさんにも出会えたら良いな。
良い体験でした。一流の物は素晴らしい世界を見せてくれる。